会長あいさつ
子どもも教師もスキルアップするために
名古屋国語教育研究会会長 名古屋市立鳴海中学校長 服部 太
5月15日に開催された名古屋国語教育研究会(名国研)総会において、会長・役員をはじめ、組織と活動方針等を審議・承認いただきました。今年度の名国研会長として、会員の皆様とともに、名古屋の国語教育の充実に努めて参りたいと考えています。
さて、予測困難な方向へと劇的に変化していく社会で、子どもたちがよりよく生きていくことができるようにと、名国研のテーマを「未来を創ることばの力」としてから、今年度で3年目を迎えます。この間、「子どもたちが自走する国語教室の創造」というサブテーマのもと、自らがことばと向き合い、自らのことばの世界を創っていこうとする主体的なことばの学び手の育成を図るため、それぞれの研究部会で実践・研究を進めてきました。
昨年度の夏の半日研における各部会の研究のねらいには「自ら言葉を磨く」「目標を自ら立てて学習する」「自己調整を促す」等の言葉が盛り込まれ、子ども主体の学びを探究する姿がよく表れていました。3年目を迎える今年度は、「子どもたちが自走する場面、内容」や「教師の伴走の仕方」に焦点を当て実践・研究を深めていけることを願っています。
これまで、当たり前のように行ってきた名国研としての活動は、時代の要請により変化を余儀なくされている部分もあります。しかしながら、自らをスキルアップしたいと考えている教師仲間がいる限り、何よりナゴヤの子どもたちの「ことばの力」を育成するために、私たちは、少しでも多くの仲間と研究を進められるよう、内容を模索しながら名国研の活動を充実したものにする必要があります。会長として、これまでの伝統を継承すべきはし、精選できる部分は柔軟に変えていきたいと考えています。
ともあれ、自走する学びへの転換の視点に立っている今、「熱いハート」をもった多くの皆様とともに、子どもたちが目を輝かせる学びの姿を求めて、語り合えますことを願っています。